転職で失敗して後悔しないために
転職で失敗して後悔しないために、紙に書き出す習慣を持ってほしい
転職を考え出した人は、いろんなことを考えていると思います。
- いまの職場への不満
- 人間関係の悩み
- 本当にやりたかった仕事
- 友人の話
- 退職した人の話
- 上司への切り出し方
- お給料のこと
- 生活費のこと
…などなど。
きっと、もっと沢山のことが頭に浮かんでくるでしょう。
そうした項目に、「スパッ!」と答えを出して、次の行動に移れる人には関係のない話かもしれません。
しかし、こうした悩みや不安などを一気に考えようとして、収集がつかなくなっている人には…
ぜひ、紙に書き出す習慣を持ってほしいと思います。
転職の相談をされて思うこと
わたしは、2018年3月現在、まだ実務としてキャリアコンサルタントの業務を行っていませんが…
国家資格のキャリアコンサルタントを取得したという話になると、同僚や友人などから個人的な相談をされることがあります。
やはり、誰かに相談したいもしくは別の人の意見を聞いてみたいと思う人が多いのでしょう。
さて。
転職は、今の会社を退職して、新しい会社へ無事に入社が決まる…ことがゴールではありません。
よりよい仕事の充実感、よりよい社会人生活、つまりは、よりよい人生を歩むことが肝要だと思います。
仕事は続いていくものです。
転職して新しい会社に入社することは、また新たなスタート。
なので、仕事の選び方についても、どうか自分の人生観、価値観と照らし合わせて、慎重な判断を下してほしい。
…ほしいのですが、相談される内容でよくあるのは…
自分でも自分のことがよくわかっていないということが多いのだな、ということでした。
紙に書くと頭の中が一時保存される
たとえばこんなことがありました。
転職を考え出したキッカケが、「いまの職場では技術的な成長が見込めない」ことに不安を感じた男性の話です。
業界としては同じ業界で活躍したいのだけれど、作業内容が同じことの繰り返しで、スキルアップにつながらないと思ったのです。
しかし、いざ転職を考え出すと、いろんなことが頭をよぎります。
- 給料の金額はいまより下げたくない
- いまの住まいから通えるところがいい
- 残業は構わないが、許容範囲がある
- 交通費は支給してもらわないと
- 服装は厳しくないところがいい
- 時期はどうしよう
- 次が決まってからの方が退職の話をしやすいな
- 就職活動をしないといけないのか~
- うわ、履歴書とかまた書くの?
…などなどです。
自分が勤めることになる会社ですから、もちろんいろんな条件が出てきますよね。
でも、それで頭をいっぱいにしてほしくありません。
そうした時に、自分で思っていることを紙に書き出すと自分の頭の中味を外部に一時保存できるのです。
できれば横にしたA4サイズの紙、もっと大きくてもいいですが…小さな手帳にサラサラ~っとメモするだけ…というよりは、しっかり大判の紙に書いてほしいです。
これをすると、自分が次にその紙を目にした時、前回の続きから思考を始められます。
RPG(ロールプレイングゲーム)みたいだと表現すると、ゲームで遊ぶ人には伝わりやすいでしょうか。
結局、例に出した男性は、自分が仕事を選ぶ際に大事だと思っているポイントがわかりにくくなってしまっていました。
いろんなことを一度に考えるので、それぞれが阻害する形になって、思考のノイズになっていたのでしょう。
人に相談する時にも、順を追って最初から話すので、毎回毎回、転職についてゼロから考え出す状態になってしまっていたのだと推察します。
わたしからいくつかの質問を投げかけて、それに答えることで、思考が整理されていったようで、無事にベンチャー的な若い会社へと転職していきました。
転職に失敗してしまう時
転職に失敗してしまう時、それは自分が仕事を選ぶ際に大事だと思っているポイントがわかりにくくなっている時でしょう。
上で話した内容の反対ですね。
いろんなことが気になって、頭が不安定になっている時に「すごく好条件な求人」とか、「先輩や友人からのアドバイスを鵜呑み」(アドバイスがダメというわけではないですよ)にしてしまった結果…
よく吟味せずに転職を決めてしまい、自分の
時間的な焦りから、「もうどこでもいいから受かりたい~」という状態の時も危険ですね。
紙に書くことで、自分の心のモヤモヤが具体化されます
よくわからない人、面倒くさいな~と思ってしまった人は…
紙を真ん中で左右に分けて、「メリット」「デメリット」に分けて箇条書きに書き出すだけでもいいでしょう。
自分のモヤモヤが整理されない~と感じた時には、ぜひ試してみてください。
転職で失敗して後悔しないためにもう一歩
「いまの会社での不満」はよく出てくると思います。
それはわかりますし、当然です。
ですが、あなた自身のために、転職するのであればぜひ「次の会社でどんな仕事をしたいのか」も紙に書いてほしいです。
そうした方が、きっと迷わずに、前を向いて進んでいけるでしょう。
どうか、あなたがよりよい人生を歩めますように。